「狙われやすい住まい」の共通点~家周りの防犯対策~
こんにちは。
今日は防犯対策についてお話します。
空き巣に入られた場合、ものを盗まれたダメージ以上に『空き巣に入られた』こと自体に参ってしまいますよね。
そこで、なぜ狙われたのか、どうしたら狙われないで済むのか、考えてみましょう。
空き巣などの犯罪者が狙いたがる住まいには「共通点」がある
■「狙われやすい住まい」の条件・その1
①家が人通りの多い「駅近」などに建っている
②「オートロック」の共同住宅である
③玄関が「二階以上」にある
④近所に「公園」がある
⑤日々「規則正しい生活」を送っている
⑥自宅に不在だということがわかるSNS投稿がある
……どうでしょう?
「え?、それの何が悪いの?」と訝しく思ってしまう、いかにも良い住まいの条件、ちゃんとしている風の内容ばかりのように思えますよね。
実は、そここそが盲点なのです。まず、
①家が人通りの多い「駅近」などに建っている場合、人目があるため空き巣などには入られにくく思えますが、逆に人通りの多さが「怪しい人」の存在を紛らわせ、徒歩での逃走をも簡単にしてしまうという側面があります。
②「オートロック」の共同住宅である場合も、安心できません。自動ドアタイプのオートロックの多くは、人の出入りにタイミングを合わせてしまえばいくらでも入り込むことができるからです。そんなオートロックの存在に気を抜いて無施錠の家が少なくない点も問題です。
③玄関が「2階以上」にある場合も、住人にとっては面倒な位置にあるように思えても「階上にあること」が空き巣にとっての障壁にはなりません。安心条件ではないのです。
④近所に「公園」がある 家というのは、緑の「借景」を取れることで生活の質が高まったり、住宅の密集度が下げられて防災上安心であるように思われがち。ですが、昼日中からその公園内を散歩を装ってうろつきながら、空き巣から外出の様子などを伺われやすいのです。
⑤日々「規則正しい生活」を送っているような方やご家族ほど、確実な留守時間を狙われてしまいやすいのです。
⑥「〇日まで家族旅行中」と投稿すると、過去の投稿など様々な手がかりの中から投稿者の住所を特定した空き巣の標的にされるおそれがあります。外出時は、不在にしていることがわかる投稿は避け、旅行など仲間に知らせたい報告は帰宅後に投稿することをおすすめします。
■「狙われやすい住まい」の条件・その2
加えて、以下のような条件が揃うことで、ますます「空き巣」リスクが上がります。
①「ポスト」がいつもいっぱいになっている
②「ベランダ」にモノが多く置かれている
③「洗濯物」の内容が外からよく見え、干しっぱなしにされがち
④セールスお断り、などの「シール」が玄関ドアに貼ってある
⑤家の周囲全体が「暗い」
これらは先ほどの条件とは少し性格が異なり、ちゃんとしている風ではない、むしろ分かりやすい「だらしなさ」「弱気さ」を「空き巣」にアピールしてしまうような内容になっています。
郵便物やチラシなどによって
①「ポスト」がいつもいっぱいになっている 様子からは、その住人の余裕のなさやだらしなさが透けて見え、そんな生活の片鱗は、ゴミの一時置きをしていたりする
②「ベランダ」にモノが多く置かれている ところにも色濃く現れてしまいます。
時折ポスト本体から溢れて落ちてしまっている郵便物からは、その生活ぶりがつぶさに伺えます。「空き巣」はそういった片鱗からその家の住人の姿を確実に読み取っています。
そんな住まい手の姿がより見えてしまうのが、
③「洗濯物」の内容が外などからよく見え、干しっぱなしにされがち な様子です。明らかに女物とわかる衣類は空き巣のみならず性犯罪を招きかねないので注意しなければいけません。
④セールスお断り、などの「シール」が玄関ドアに貼ってある 家は、逆にセールスにつけこまれやすいと言われています。言葉や態度で断る力のない人が貼りたがる傾向があるためです。
常夜灯が切れていたり、そもそも設置されていなかったり、
⑤家の周囲全体が「暗い」 環境というのは、住まいの手入れが不十分である様子、街や地域全体に通底する防犯意識の低さが垣間見え、「空き巣」などから狙われる絶好の目標となります。
これらの「だらしなさ」由来ならまだしも、「良かれ」と、あるいは、特に意識もせずいた当たり前な住まい周りの状況が、わざわざ「空き巣」を呼んでしまっていたとしたら、ものすごく本末転倒です。
■防犯グッズを取り入れてみる
家そのものの位置や立地などはおいそれと変えられませんが、そこに「防犯グッズ」や、新しい「習慣(暮らし方)のくふう」を加えることで「空き巣」を遠ざけることを試みてみましょう。以下は代表的な防犯グッズになりますが、ご自身でもこれだ、という閃きがありましたらどんどん新しいモノを取り入れてみてください。
防犯砂利
最近は軽量のモノも増えています。戸建ての一階窓の下部分のみならず、ベランダや、マンションのベランダなどにもこの砂利を敷きこむことで大きな音が鳴ることが予見され、少なくとも侵入を試みる「空き巣」に警戒心を抱かせる効果が期待できます。排水溝を詰まらせないようにすることと、くれぐれも階下には落とさないよう充分注意してください。
サッシ補助錠
補助錠としての効用ももちろんありますが、ガラス窓越しに「補助錠が設置されていること」が分かる、そのことが大切です。開口しての換気中など以外は常にしっかり錠をかけておく癖をつけましょう。
LEDセンサーライト
後付けでも強力な光量であたりを照らすライトは「空き巣」に嫌われます。容易に取り外せない位置への取り付け作業は難儀かもしれませんが、安全のためですので心持ち数を多めに準備し、家の周囲を漏らさず照らせるようにしてみましょう。
私の家の近所の老夫婦が住んでいます。お宅は一軒家で、玄関横には大きな松の木があり、高い塀に囲まれた立派な家です。夕方の決まった時間に二人で仲良くウォーキングに出かけます。そうです、狙われやすい条件がいくつか揃っていますね。お気の毒に2度も空き巣に入られてしまいました。
みなさんの防犯対策はいかがですか?
低コストで行う防犯対策でも、空き巣被害を防ぐのに十分な効果を発揮します。ほんの少しの手間で期待できるので、ぜひ実践してみてください。